自己啓発本は必要ない

自己啓発ビジネスは要注意 心の平安

本屋に行けばたくさんの種類の本が並んでいます。私はビジネス書、自己啓発、心理学、仏教、哲学などが好きで読んできました。

自己啓発書の幅は広いのですが、ただのお金もうけを煽る自己啓発ビジネス本は読む必要がないと分かってきました。

自己啓発本は2種類に分けられる

自己啓発本といても幅が広くて、大きく分けると2種類あります。

  • 自己啓発のロングセラーになっている古典的な書物
  • 自己啓発のビジネスに属するお金儲けの本

この2つが同じジャンルのようになっているので、分けて考える必要があります。以下、それぞれを見ていきます。

自己啓発のロングセラーは良書

人としての原理原則に基づいた内容になっており、成功に向けて大切なことを教えてくれます。長期間売れ続けているのが特徴です。具体的には、

  • 人を動かす
  • 7つの習慣

これらの本は成功への知識が身に付く良書です。共通して言えることは、自らの行動がすべてであり、本を読んだだけでは何もなりません。

本を読むのはよいと風習がありますが、良書でも読み過ぎるとノウハウマスターになってしまいます。ただ物事を知った気になって、悦に浸るだけで何も行動しないなら、現実逃避と同じです。私もこれをしていました。

自己啓発ビジネス本には注意が必要

もうひとつは、自己啓発のビジネス本です。この本の特徴は、著者が成功を煽ってお金儲けをしようとしています。

すでに成功している人は、そうでない人がいることで、相対的に自分が成功者でいられます。だから成功に価値があるように誘導してきます。

そうして、参加者を増やすことで本や教材が売れていくのです。参加者がいないと成り立たなくなるのが自己啓発ビジネスです。そのことが見えてきたら、参加者なっても仕方がないと気がつきます。

自己啓発ビジネス書は、ジャンルの違いはありますが、数冊読めばだいたいの内容は同じです。

確かに成功者の本を読むと、瞬間的にモチベーションが上がります。既に成功している人がいるとイメージができて、さらにその人のエッセンスを吸収することができます。

しかし多くの場合、上がったモチベーションは次第に元に戻っていきます。なぜなら、ほとんどのケースで著者と読者の目的がちがうため、再現性があるとは限らないからです。

数冊読んでみて、自己啓発ビジネスが何かを理解できればそれでよしと思うのです。

そもそもお金の価値はフラット

自己啓発本の多くは成功するとお金が手に入り、素敵な未来があると想像させようとしてきます。

お金は目がくらみやすいですが、そもそも、お金そのものに価値があるのでしょうか?
生活するためには必要ですが、それ以上のお金は有意義に使われないと価値を発揮しません。

私は以前に毎月数万円ずつ貯めて、現金100万円を手に持ったことがありますが、嬉しさはありませんでした。いったいこれで何になるのだろうと思いがあり、お金そのものより、稼げる能力やその過程の充実を望んでいることを知ったのです。

お金は目に見えるから理解しやすいのですが、きっと人々が望んでいるのは、成功を共に分かち合える仲間だったり、お金が稼げる自己肯定感だったりするのではないでしょうか。

最近なら仮想通貨で労せずして大金が手に入った人もいるでしょう。労力を使って稼いだお金と同じといえるか疑問です。お金そのものとしては同じでも、その過程が存在しないから意味合いが違ってくると考えられます。

行動の軸は自らの充実に

成功自体は単なる結果にすぎません。成功は社会的な評価で、自分の内面の充実とはことなります。私は内側から湧き上がってくる充実こそが心の平安になると考えています。

自分の充実は何であるかを知って行動するしかありません。社会的な成功を軸にすると、自分の充実がおろそかになる可能性があります。たまたま合致しているならいいのですが。

自己啓発本に惑わされずに、自分の道を進んでいきたいものです。

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