大阪は北部と南部では、街や人の雰囲気が違うことをご存じでしょうか?
多くの人が思い浮かべる大阪って、大阪の北部以外の地域を指すと思います。北部と南部ではどのような違いがあるかを紹介します。大阪に観光や引っ越しなどをお考えの方は参考にしていただくと幸いです。
大阪北部について
大阪北部は、梅田周辺とその北側に位置するエリアを指します。具体的には、梅田(大阪駅周辺)と、豊中市、吹田市。プラス箕面市、茨木市、池田市をあたりです。大阪では北摂地域ともいいます。
このエリアは多くの人が思い浮かべる大阪のイメージと異なるエリアでもあります。梅田周辺はオフィス街として一等地であり、東京が本社の会社が多くあります。その北側に位置する豊中市、吹田市は転勤の方が多く住んでいます。
大阪北部は日本各地から移り住んだ人が多くいるため、日本の標準的な文化が入っているのです。元々の大阪の人もその影響を受けて、大阪と全国の多文化がミックスされた感じになっています。
大阪北部の特徴
- キッチリしている雰囲気
- お金持ちが多い
- ルールやマナーを守る
- 上品
- 治安がいい
- 人との距離が一定量ある
大阪の中ではもっとも大阪っぽくないエリアです。人と一定量の距離を保ちマナーを守り生活したい方、大阪色の強いのは苦手な方は住みやすいと思います。
大阪南部について
大阪南部は難波から南側の地域です。特に堺市や岸和田市など、昔からの大阪らしい地域です。大阪では泉州地域とも言います。
大阪南部の特徴
- アバウトな雰囲気
- 貧困層が多い
- ルールやマナーはいい加減
- 上品ではない
- 治安がよくない
- 人との距離が近い
人との距離が近くて大阪らしいエリアです。ガラが悪い地域でもありますが、この感覚が好き(もしくは嫌ではない)であれば大阪を味わえる面白味のある地域です。
全体的にスタバが少ない
大阪市の中で天王寺から南側の駅にはスタバがありません。そこそこ栄えている駅でもシアトル系のカフェは1軒もないのです。行くと分かりますが、オシャレな雰囲気のお店は似つかわしくないのです。ちなみに堺市まで行くとスタバはありますが、大阪の南部は全体的にスタバ等のシアトル系カフェは少ないです。
岸和田はもっとも人との距離が近い
大阪の南の方に行くと岸和田市があります。この地域はだんじり祭りでも有名で、気象の荒い人が多いです。
私は以前に岸和田市にあるスーパーのアルバイトに行ったとき、客がいきなりタメ口で話しかけてきて、気を使う文化のなさに驚きました。大阪の中でも、もっとも人との距離が近い地域だと思います。
大阪東部について
もうひとつある地域が東部です。大阪の東側にある東大阪市や八尾市などです。大阪では河内地域とも言います。
大阪東部は基本的には大阪南部と似ている傾向があります。南北さもあるため、北に行くと穏やか、南に行くと荒っぽい傾向があります。
大阪市内について
大阪市は冒頭のとおり、北側と南側で大きく違います。それとは別に、大阪市の中心部は都会エリアで洗練されています。都会の度合いによって大阪らしさも薄れる傾向にあり、郊外に出ると大阪らしくなります。
あいりん地区は特殊な地域
西成区にあいりん地区という生活に困窮した人が多い地域があります。ここは別の大阪の一面があると考えてもよいでしょう。年々変わってきていますが、やはり特殊な地域ということです。
あいりん地区があることから、西成区全体のイメージに影響しているのも事実です。しかし、西成区自体は広くて地域差があり、その地域を以外はいたって普通の下町という感じです。
観光なら難波から南側がおすすめ
難波から心斎橋は観光地で有名です。関西空港から難波まで行けるので、まず難波に行く人が多いと思います。
ただ、難波は観光地として発展しているため、本当の大阪を知りたい場合は、天王寺周辺か、少し離れた街に行くことをお勧めします。地元の人しかいないような街に行って、コンビニや飲食店で働いている人を近くで接すると、また少し違う感覚になるでしょう。
梅田は都会エリアとして行くのはOK
梅田はオフィス街でもあり、ビジネスライクな考え方も浸透しています。大阪らしさが少ない、都会エリアとして行くことをお勧めします。
梅田周辺だけ観光して、大阪ってこんなところって考えるのは少し違うのです。
まとめ
細かい地域ごとの差はありますが、ざっくり何が違うかというと、梅田周辺とその北側には大阪以外の人も多く住んでいます。大阪色が苦手な方は、居心地のよいエリアだと思います。
その北部以外が大阪らしいエリアです。私は大阪市の南部に住んでいて、人との距離の近さやガラの悪さを含めて、良くも悪くも人間味を感じられることが好きです。
大阪に何を求めるかで、行く場所や住む場所が異なるのです。