東京にいる関西人が、関西弁を使い続ける理由

東京にいる関西人は関西弁を使う 東京について

大阪から東京に来て6か月間の中で、仕事でいろんな会社や場所に行ったり、人の集まるお店や習い事などに行ったりすると、関西出身の人が時々います。

東京に働きに来ている人、転勤で来る人、大学が東京圏内でそのまま就職する人などそれぞれ。私の肌感覚では、東京の中心部で働いている人の5%~8%位は関西出身者である気がします。

よく「東京で地方の言葉を発するのは関西人だけ」と言われます。上京して間もないと、生まれ育った言葉がポロっと出る人もいますが、関西人はずっと関西弁を突き通す人が多いので紛れもない事実です。

東京に来ている関西人を勝手に代弁して、この記事を書きました。

東京で聞く関西弁は、どこか違和感がある

関西では当然のごとく、皆が関西弁を使っていますが、場所が東京になると関西弁が違和感に変わる。なぜ、関西人は東京にきて関西弁を話すのだろう? という疑問は多いと思います。それだけ違和感があることです。

東京で耳にする関西弁はいずれかに分類できます。

  • 東京に来て間もなく、標準語が慣れないので関西弁になる(旅行者に多い)
  • 標準語を覚えたいが、関西弁が出てしまう(社会になじみたい人に多い)
  • 標準語を覚えるより、関西弁を使いたい(関西アピールしたい人に多い)

まず前提として、関西出身のタレント(特にお笑い)はほぼ関西弁を話すように、関西弁はどこでも通じます。それに標準語を覚えるのは労力もかかるため、理由がないと標準語を覚えようとはしません。

違和感は関西アピールが含まれている人

話戻って、旅行者が関西弁なのは仕方ありません。次の社会になじもうとして関西弁がポロっと出るのも許されるでしょう。もっとも違和感があるのは、わざと関西アピールをしている人でしょう。

私生活もそうですが、職場での関西弁を突き通すと違和感が強くなります。その社会に所属しながら、よそ者であるような感覚があります。

それでも関西弁を使う人が個性として成立している場合は、快く受入れられるでしょう。それが嫌にとらえられると違和感になります。関西アピールは諸刃の剣でないかと思うのです。

男性は関西弁を突き通す

東京の街中や職場で聞こえてくる関西弁は、8割が男性です。標準語っぽくても、イントネーションが関西であることが多い。長年東京に住んでも、関西のイントネーションを残している人を多く見てきました。

単語は標準語にしても、イントネーションも標準語にするのは難しいのです。気を抜いた時や話が長くなると出てしまうのです。

関西弁は笑いに向いている

関西人(特に大阪出身)の価値観のひとつに「笑い」があります。人を笑いに導けると人気者になり、周りから尊敬のまなざしを向けられます。東京はその価値観は存在しません。

その関西人が笑いを取ろうとするときに、標準語だと切れ味が悪いのです。面白い表現や笑いは関西弁でしか成立しない要素があるのです。

それを暗に知っているから、関西弁を手放さない。標準語で話すと自分のアイデンティティを失うことを意味し、関西人ではなくなってしまう感覚になるから関西弁を使い続けるのです。

女性はすんなり標準語を習得する

東京に来ている関西の女性は標準語を使う人が多い。わずか数か月で、見事に標準語を習得している人を見てきました。そして、地元の人と話すときには瞬時に関西弁へ切り替えられるのです。

芸能人でも、えっ!関西出身なの?と思うような標準語を話しているのは、だいたい女性です。女性の環境になじむ能力の高さに感心させられます。

標準語の習得は時間がかかる

私は東京にきた当初は標準語が話せなくて、関西弁90%標準語10%くらいでした。標準語を使う環境にあるからマスターしよう思い、少しずつ標準語を覚えて意識的に割合を変えていきました。

同時に慣れない標準語を使うとストレスがたまり、気を抜くと関西弁を使っていることも多かったのです。標準語の習得は外国語を練習しているみたいで、時間がかかるのです。

それに、3か月くらいまでは標準語のイントネーションを使うたびに、心の中で「一体誰やねん」と思っていました。自分が別人になったかのような感覚です。

慣れてくるとその変な感覚も通り過ぎます。そして上達してくると、初対面の人に関西出身だと思われないように振舞ってみるのです。結果はすぐにバレていましたが、標準語が上達も楽しみのひとつでした。

最後に、関西弁を「直す」という表現も聞きますが、標準語が使えるという表現がしっくりきます。関西人(おそらく地方の人は皆)は地元の人と話すときは関西弁を使うから、直しているのではないのです。標準語を覚えて、標準語も使えるようになっているのです。

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